Project/Area Number |
09F09753
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Risk sciences of radiation/Chemicals
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Research Institution | National Institute of Radiological Sciences |
Principal Investigator |
内堀 幸夫 独立行政法人放射線医学総合研究所, 研究基盤センター, 課長
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ONDREJ Ploc 独立行政法人放射線医学総合研究所, 研究基盤センター, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2011: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2010: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2009: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | 放射線 / 線量計 / 宇宙飛行士 / PHITS / 加速器 / Liulin / TEPC / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
256×256チャンネルのマルチチャンネルシリコン半導体検出器(Medipix)を宇宙放射線線量評価に利用するため、重粒子線ビームおよびガンマ線を照射し、その特性を評価した。重粒子線ビームは放医研のHIMACの鉄等の重イオンを利用し、宇宙放射線環境を模擬して行った。重イオンビームがMedipix中に落とすエネルギー損失量をシミュレーションから推定し、重イオン核種の違い、エネルギーの違いによるエネルギー損失量が予想値に良く一致している事を確認した。また、重イオンのトラックに沿って、デルタ線が発生するが、その分布は55μm×55μmのピクセルのMedipixで確認が可能である。すなわち、異なるエネルギーあるいは核種によるその拡がりを確認することできる。その拡がりについてもシミュレーションと実測で比較し、良い一致が見られることを確認できたが、これらの観測は、これまでエマルジョンチェンバーでしかできず、Medipixのような電気的な検出器で正確に観測されることは画期的である。その他にも、ガンマ線により、低いLET領域を含めたエネルギー校正が行われ、正確なエネルギー損失量の推定が可能になるなどの成果があがった。 これらの研究はNASAジョンソン宇宙センターと共同で行っており、近い将来、国際宇宙ステーションにおける宇宙飛行士の放射線被ばく評価に導入されることが期待されている。これらの結果、航空機環境において線量評価に応用が可能であり、商業フライトにおいても実測を行い、線量の導出を行うと共に、中性子が生成したと考えられる荷電粒子の飛跡も確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
目的としてたMedipix検出器に対する重粒子線ビームに対する応答、ガンマ線による校正などが順調に実施され、宇宙放射線環境における線量評価に応用できることが確認されたため。
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