ケナフとシリカゲルを用いた環境にやさしい素材の開発
Project/Area Number |
09F09764
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤井 明 東京大学, 生産技術研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
YIM Kevin 東京大学, 生産技術研究所, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2010: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2009: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 環境に配慮のデザイン / 建築材料 / 呼吸する建築 / 多孔性 / 吸着性 / ケナフ / シリカゲル / 透光度 |
Research Abstract |
(1)「呼吸する建築材料」という概念を拡張して、新たに「呼吸する建築物」と「呼吸する都市」を定義した。 現代の建物は多量のVOCを発生し、住人の健康を損なう「sick building」になる可能性がある。都市に「sick building」が多く建つようになると、その都市は「sick city」となる。「呼吸する建築材料」を用いて建物内の空気質性能を向上させると、住む人の快適性や健康が確保され、建物は「呼吸するに建築」になり、「呼吸する建物」から成る都市は「呼吸するに都市」になる。 (2)ケナフシリカゲル紙の製造方法について検討した。 和紙の製造技術を利用して、ケナフシリカゲルを用いた壁材を製造した。ケナフとシリカゲルを紙漉き用の水の中に入れる際に、紙の繊維に対して、どのくらいの分量を入れるのが最も有効かについて実験し、繊維の密度と透明度の関係性について調べた。繊維の密度が下がると、紙の透明度が上がり、シリカゲルが水やVOCをよく吸収するが、その一方で、紙の強度が下がり、破れやすくなる。繊維の密度を上げると、紙の強度は増すが、紙の透明度は下がってしまう。透明度が低くなると、シリカゲルが繊維の中に潜り込んでしまい、吸収能力が下がると共に、光があたりにくくなるので、水やVOCを分解しにくくなる。壁にケナフシリカゲルを用いる場合、壁の重量が重くなり、可動性が下がってしまう。用途により繊維の密度を決めなければならないが、一つの紙の中に異なる繊維密度の部分を作り、日本の伝統的な紙のような色々なデザインの紙を作った。お茶や葡萄等の繊維を混ぜることについても検討した。 (3)教育活動や研究成果の発表を行った。 香港大学・建築学部で2度講義を行った。また、香港の珠海学院・建築学部で1度講義を行った。更に、九州大学でサステナブルをテーマに講義の提案をした。研究成果を1つの論文にまとめ、日本建築学会に投稿した。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)