転写因子c-Mafの胎児造血,造血器腫瘍発生における機能解析
Project/Area Number |
09J00384
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General anatomy (including Histology/Embryology)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
日下部 学 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 転写因子 / 胎児造血 / マクロファージ / 赤血球造血 / 造血器腫瘍 |
Research Abstract |
c-Mafノックアウトマウス(KOマウス)の解析を通じて、正常造血の仕組みや、血液細胞の癌化における大Maf転写因子群の機能を動物モデルにより明らかにし、多発性骨髄腫を含む造血器腫瘍の原因の究明および治療法への応用を目指す。 胎児造血におけるc-Mafの役割 c-Maf KOマウスは胎生致死となる。胎児肝臓ではc-Mafはマクロファージのみに発現しており、マクロファージが胎生致死の原因であると考えられる。c-Maf KOマウスの赤芽球小島をディッシュ上で観察したところ、マクロファージに接着する赤芽球が野生型と比べて少ないことがわかった。さらに赤芽球小島より赤芽球のみ取り除き、別の赤芽球を用いて再構成させる実験を行なった。その結果、c-Maf KOマウス由来マクロファージに接着する赤芽球は野生型、c-Maf KOいずれの赤芽球を用いてもその数が少なかった。また、胎児肝臓マクロファージを分離し、マイクロアレイ解析を行なったところ、赤芽球小島の形成に関与するVcamlのmRNA発現が低下していた。この結果はc-MafがVcamlの発現を制御している可能性を示唆するものであり、c-Mafの新たな標的遺伝子の同定を意味する。 造血器腫瘍発生におけるc-Mafの役割 造血系転写因子の異常は造血器腫瘍を引き起こすことが知られている。多発性骨髄腫におけるc-Mafの過剰発現の報告がある。レトロウイルスベクターを用いて造血細胞にc-Mafを導入し、その表現型を解析することで造血器腫瘍発生と大Maf転写因子群との関わりを解明する。c-Maf遺伝子を導入した造血細胞を、致死量放射線照射したマウスに移植し血液系を再構築した。移植後、約6ヶ月を経て血液系の再構築を確認できたが、造血器悪性腫瘍のモデルとなるような表現型は認められなかった。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)