すばるFMOSによるバリオン振動探査で探るダークエネルギーの起源
Project/Area Number |
09J00477
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
住吉 昌直 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 観測的宇宙論 / ダークエネルギー / 宇宙大規模構造 / 大規模分光探査 / すばるFMOS / 近赤外分光 / 銀河のクラスタリング / 多天体分光 |
Research Abstract |
本研究の最終目的は、すばる望遠鏡の広視野近赤外多天体分光器FMOSを用いた赤方偏移が1より遠くの宇宙における大規模銀河分光探査「すばるFMOS宇宙論探査(FastSound)」を実現させ、宇宙最大の謎である宇宙加速膨張の起源に対し観測的に迫ることである。私は、FastSoundの実現のために次のような研究を行ってきた。 FastSoundには、すばる望遠鏡で数十夜という前例が殆どないほど多くの観測時間が必要である。このため、効率的な観測を行うための綿密な観測計画が必要不可欠である。そこで、私は前年度に引き続きサーベイデザインの策定に関する研究を行ってきた。今年度は5夜に渡るFMOSを用いた分光ターゲット選択テスト観測を行い、実際にデータ解析を行うことにより、FastSoundにおける分光ターゲット選択方法の決定に大きく貢献してきた。また、FastSound計画を実際に観測提案した際には、観測提案書・追加の説明資料などの作成において大きく貢献し、その甲斐もあり、すばる望遠鏡における40夜の観測時間が与えられることとなった。現在、FastSoundは本観測が開始し、順調に観測データの取得が進んでいる。 また、FastSoundの実際の観測では10万個もの銀河を分光観測する予定であり、FastSoundが実行されて得られる膨大なデータの解析を出来るだけ自動的に行う必要が生じてくる。特に、分光スペクトルから銀河のHα輝線を検出するのは大変な作業で、自動化が必要不可欠になってくる。そこで、私はFMOS解析画像から輝線を自動検出する解析ソフトウェアの開発を行った。このソフトウェアは、FastSoundのデータ解析において、輝線検出候補を系統的に見つける手段として非常に有用なものになっている。 更に、FMOS装置開発チームの一員として、装置の性能評価・基礎データ解析ツール開発に関する研究も深く関わっており、FMOSユーザーに対する貢献も継続的に行っている。
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Report
(3 results)
Research Products
(14 results)