BPOZ-2の機能解析と白血病発症の分子機構の解明
Project/Area Number |
09J00717
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Molecular biology
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Research Institution | Nagoya University (2010) Tokyo University of Science (2009) |
Principal Investigator |
小祝 孝太郎 名古屋大学, 工学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | タンパク質X線結晶構造解析 / ユビキチン・プロテアソーム系 / 白血病 / BPOZ-2 / TdT / TdIF1 / TdIF2 / 核小体 |
Research Abstract |
生体内でタンパク質を選択的に分解する機構ユビキチン・プロテアソーム系に関与するユビキチンリガーゼのサブユニットタンパク質BPOZ-2のX線結晶構造解析に向けて,BPOZ-2の精製系を確立した。BPOZ-2と相互作用するタンパク質TdIF1とTdIF2の精製系を確立し,結晶化条件を決定した。BPOZ-2の分子構造モデルを構築し,BPOZ-2が分子内の2つのBTB/POZドメイン同士が結合して折りたたまれていることを予測し,GSTプルダウン法によって実証した。また,BPOZ-2が,F-actinと結合することを実証し,BPOZ-2が細胞質中に局在する機構を解明した。 BPOZ-2は、末端転移酵素TdTと結合し,そのユビキチン化を促進する。私は,TdT相互作用因子TdIF1とTdIF2とも結合することを明らかにした。このことから,両者もBPOZ-2の基質であり,両者も細胞のガン化,白血病の発症に関与することが示唆されたが,両者の生体内の機能は十分解明されていなかった。そこで、まず私は、TdIF2の機能解明にあたり、TdIF2が核小体タンパク質であることを培養細胞を用いた免疫染色法によって,rRNA転写を正に制御することをルシフェラーゼレポーター法と逆転写RT-PCR法によって明らかにした。すなわち,BPOZ-2は,TdIF2の分解を促進することでrRNA転写を抑制し,細胞のガン化を制御していると考えられる。 一方、TdIF1は、BPOZ-2を核内への輸送に関与することが示唆された。また,TdIF1が特異的DNA配列と結合することが明らかとなり,転写因子として働くことが強く示唆された。すなわち,TdIF1はBPOZ-2の標的タンパク質の分解を促進するとともに下流の遺伝子発現を調節することで細胞のガン化を抑制していることが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)