生理学的観点からの印象評価計測手法の探索-瞳孔径時間変動による感性評価抽出
Project/Area Number | 09J00898 |
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Cognitive science
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Research Institution | University of Tsukuba |
Research Fellow |
中森 志穂 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed(Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost : ¥1,400,000)
Fiscal Year 2010 : ¥700,000 (Direct Cost : ¥700,000)
Fiscal Year 2009 : ¥700,000 (Direct Cost : ¥700,000)
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Keywords | 感性 / 印象評価 / 瞳孔径 / デザイン / 画像 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、画像鑑賞のユーザの瞳孔径変動により「好ましさ」を推定するを検討するため、データの分析、および論文の執筆、発表を行った。さらに、結果を補強するため、言語指標による「好ましさ」評価と、本研究で得られた瞳孔径分析との比較を行った。 (1)分析手法についての検討 探索的データ分析として、時相別に相関係数および回帰係数を算出し、主観的「好ましさ」の強さとの比較検討を行った。結果、瞳孔径の変化量による「好ましさ」分離指標を策定することができた。以下2点である。 1)17行で回帰係数を算出することで、好ましさの判断を瞳孔径のデータから判別できる。(17/30=0.57秒) 2)回帰係数が正の値をとるとき、好ましさが高く、負の値をとるとき、好ましさが低いこの結果は、先行研究における、好ましさ判断にかかる時間とも一致しており、信頼性があるといえる。 (2)分析手法の有効性についての検討 論理的判断を行っていると考えられるテクスチュアについて有無それぞれの絵画を用意し、瞳孔径指標による「好ましさ」評価と、言語による記述との比較を行った。結果、瞳孔径による好ましさ推定手法の有効性はおおむね良好であることが示された。ただし、絵画の種類によって結果に偏りの見られた事から、熟練者は生理的反応に表れる瞬間的な判断以外に、論理・知識ベースの判断を加えていることが示唆された。
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Report
(2results)
Research Products
(3results)