Project/Area Number | 09J00952 |
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Geology
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Research Institution | Kyushu University(2010) Hiroshima University(2009) |
Research Fellow |
國光 陽子 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed(Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost : ¥1,400,000)
Fiscal Year 2010 : ¥700,000 (Direct Cost : ¥700,000)
Fiscal Year 2009 : ¥700,000 (Direct Cost : ¥700,000)
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Keywords | 南中国 / 新原生代 / 炭素同立体比 / 全球凍結 / 動物進化 / 有機物分析 / 古海洋環境 / 炭素同位体比 / 有機物 |
Research Abstract |
新原生代後期は全地球規模の氷期や多細胞動物の進化が起こった時代であり、地質学、古生物学、地球化学的研究が活発に進められている。南中国地域では無機炭素同位体データは浅海相を中心に多くのセクションで報告がなされているが、同様に古海洋での炭素サイクルを示す重要な指標となる有機炭素同位体比の研究はあまり進んでいない。そこで、南中国地域から新たなデータを示すために、これまで主に湖南省に分布する新原生代後期~初期カンブリアの地層を対象としてフィールド調査を行い、岩石試料について有機・無機炭素同位体比や鉱物組成、有機物の分析、微量元素濃度測定、酸素同位体比測定、顕微鏡観察などを行った。 平成21年度は学位論文として、湖南省北西部に位置し浅海相を示すYangjiapingセクションでの研究結果と他の南中国地域との比較から古海洋環境の変遷について論じたので、平成22年度は層序対比や有機・無機炭素同位体比の解釈についてさらに考察を加え、地球惑星科学連合大会において口頭発表を行った。また、Yangjiapingセクションの層序対比、堆積環境、酸化還元状態、炭素サイクルについてまとめた論文をPrecambrian Researchに投稿した。また、湖南省北部の深海相であるWangchangセクションの全球凍結直後から得た無機・有機炭素同位体比などの分析結果と、世界中からこれまでに報告されている初期動物化石の産出時期などから、初期動物が低酸素的かつ有機物に富む古海洋中で進化したという仮説を提唱し、狩野彰宏教授を代表としてIsland Arcに論文を発表した。このほか、北西部の深海相であるFengtanセクションについての鉱物分析や同位体比分析、炭酸塩成分中の微量元素濃度測定の結果を追加したより詳細な南中国の古海洋的背景について、日本地質学会西日本支部において同研究室の古山精史郎が代表として発表を行った。
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Report
(2results)
Research Products
(6results)