湾岸産油国の擬似的政党制 -中東民主化研究の新たな分析枠組みの構築-
Project/Area Number |
09J01067
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Area studies
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
石黒 大岳 神戸大学, 国際文化学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | クウェート / バハレーン / 中東 / 湾岸産油国 / 政党 / 政党システム / 民主化 |
Research Abstract |
本年度は、クウェートとバハレーンの民主化過程について、「政党システムの擬似的な制度化」という新たな分析枠組みを理論的に確立させ、昨年度の現地調査および、2010年10月に実施されたバハレーン下院選挙にあわせて行った現地調査でのインタビューで得た情報や収集した資料を用いて、クウェートとバハレーンの事例に照らし合わせて検証を行った。 分析枠組みとクウェートに関しては、前年度までの現地調査の結果をもとに、2点の英語での研究報告を行った。第1の報告は、上智大学大学院グローバルスタデイーズ研究科主催による、イスラーム主義政党の活動事例の比較に関する国際シンポジウムの招待パネラーとして、"The Activity of Islamic Constitutional Movement within the Structure of Interparty Competition in Kuwait : 1991-2009"という題目で行った。第2の報告は、アラブ君主国間での比較可能性に重点を置き、ベイルートの日本中東研究センター主催による国際セミナーにおいて"Interparty Competition and Quasi-institutionalized Party System in the Middle Eastern Monarchies"という題目で行った。 バハレーンに関しては2010年10月に実施された下院選挙に合わせて現地調査を行い、野党勢力を中心に、参与観察と各会派の主要メンバーにインタビューを行った。調査の内容については、2010年末からの「民主化」運動についての考察も含めて、2011年5月刊行予定の松本弘編『中東民主化ハンドブック』で執筆を担当したバハレーンの項目に反映される予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)