システイン残基の酸化修飾を介した食品因子による蛋白質機能制御機構の解析
Project/Area Number |
09J01248
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Food science
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Research Institution | Kobe University (2010) University of Shizuoka (2009) |
Principal Investigator |
森 大気 神戸大学, 自然科学系先端融合研究環遺伝子実験センター, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2010: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | エピガロカテキンガレート / α-リポ酸 / 共有結合 / 質量分析法 / プロテオミクス / 標的蛋白質 / カテコール構造 / カルボジイミド反応 |
Research Abstract |
近年、茶に含まれるカテキン類やニンニクに含まれる含硫化合物が培養細胞内で標的となる蛋白質に結合することでガン細胞の増殖抑制作用を示すことが明らかにされ、食品因子による蛋白質修飾が生理機能発現に関与する翻訳後修飾となることが示された。本研究では、これまでにほとんど明らかになっていないカテキン類およびα-リポ酸(LA)の標的となる蛋白質を探索するとともに、これらの蛋白質に対する結合様式および部位を解析した。(1)エピガロカテキンガレート(EGCg)を投与後の細胞ライゼートから、ホウ酸結合ビーズによりEGCg結合蛋白質を精製し、2D-PAGEに供した後にペプチドマスフィンガープリンティング法により解析した。その結果、ATP-dependent RNA helicase DDX5(p68)やRas-GTPase-activating protein SH3-domein-binding protein(G3BP)を含む複数のEGCg標的蛋白質が同定された。現在、EGCgの標的蛋白質に対する結合がその機能に与える影響を解析している。(2)EGCgがグルタチオンS-転移酵素(GSTP1)の活性に与える影響を活性測定法および質量分析法により評価した。その結果、GSTP1の活性中心(Cys47)に対するEGCgの共有結合が酵素活性の低下に関与することが明らかになった。(3)合成したビオチン標識LA(Bio-LA)をヒト血清アルブミンと反応させた後に、Western blottingにより検出した結果、HSAとの結合がBio-LAの濃度依存的に検出された。今後、本成果の利用によるLA標的蛋白質の探索が期待される。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)