Project/Area Number |
09J01445
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Pathological medical chemistry
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
渡部 昌 北海道大学, 大学院・医学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2009 – 2011
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
|
Keywords | ユビキチンリガーゼ / PPARγ / 3T3-L1 / 3T3-L1細胞 / 足場非依存性増殖 / 消化管 / TRIM31 / ユビキチン / Src / 胃癌 / 癌化 |
Research Abstract |
ある種のTRIMファミリーユビキチンリガーゼは、エストロゲン受容体(TRIM25など)、アンドロゲン受容体(TRIM68など)をはじめとした、核内受容体による転写を制御することが知られている。同じく核内受容体スーパーファミリー分子であるPPARγによる転写を制御するTRIMタンパク質を、PPARγ応答配列の下流にホタルルシフェラーゼ遺伝子を組み込んだレポータープラスミドを用いて、PPARγを導入したHeLa細胞にてルシフェラーゼアッセイを行い検索したところ、複数の候補分子を得た。前年度では、PPARγシグナルを負に制御するあるTRIMタンパク質に注目し解析を進めたが、本年度ではPPARγシグナルを正に制御するTR工Mタンパク質を同定し、解析を進めた。PPARγシグナルの活性化によって成熟化する脂肪前駆細胞である3T3-L1細胞に過剰発現させ分化を誘導すると対照群に比べ有意に分化が促進し、一方安定的にノックダウンさせて分化を誘導すると、対照群に比べ有意に分化が遅延していることを見出した。(1)ノックダウンによりPPARγのリガンド依存性転写活性化能が抑制されること(2)PPARγ発現誘導の開始因子であるC/EBPβとC/EBPδの発現には大きな変動はなく、PPARγが正のフィードバック機構により自律的に発現を上昇させる第4日目以降にPPARγ発現量に大きな差が開くこと(3)過剰発現3T3-L1細胞にて、PPARγリガンド存在下で特に分化誘導が促進されていたこと(4)分化誘導剤の1つであるdexamethasoneによるGRの転写活性に対し影響を与えないことなどを踏まえると、ノックダウンによる脂肪細胞分化の抑制は、PPARγの転写活性が減弱したことに依ることを強く示唆していた。
|