Project/Area Number |
09J01649
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General fisheries
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
盛田 祐加 北海道大学, 大学院・水産科学院, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | alpha-fetoprotein / pregnancy-associated glycoprotein / 免疫化学的測定系 / cDNAクローニング / リアルタイムRT-PCR / 妊娠特異タンパク / スジイルカ / 鯨類 / α-フェトプロテイン / 精製 |
Research Abstract |
本研究は鯨類における繁殖生理機構の解明および鯨類において臨床例のない妊娠特異タンパクの繁殖管理への応用を目的としている。具体的には胎児由来のalpha-fetoprotein (AFP)および胎盤由来のpregnancy-associated glycoprotein (PAG)に着目し、本年度はスジイルカAFP測定系の確立を行い、血清中のAFP量を調べるとともにAFP mRNAの発現性状を解析した。一方PAGについてはcDNAクローニングを行い、一次構造の解明を行った。 胎児血清中のAFP濃度は胎児の発育に伴い濃度が減少する傾向が見られ、妊娠雌血清については妊娠中期に高値を示す傾向がみられた。さらにリアルタイム定量RT-PCRを用いて胎児および妊娠雌の各器官の測定を行ったところ、胎児肝臓において高レベルの発現が認められた。また胎児肝臓および胎児胎盤における同mRNAの妊娠進行に伴う変化を調べたところ、肝臓では発育にともない減少する傾向がみられたが、胎盤ではほとんど発現がみられなかった。以上により妊娠期間中のイルカ類において、AFPの由来は主に胎児肝臓であることが明らかとなった。また妊娠雌におけるAFPの血中レベルとその変動が明らかとなり、妊娠成立・維持の指標とする際に必要な基礎的知見が得られた。一方胎盤組織よりPAGのクローニングを行った結果、6種類のクローンが確認され、得られた同塩基配列は397-404個のアミノ酸翻訳領域から構成されていた。同アミノ酸配列は他の陸上哺乳類PAGと高い相同性を示したことより本種のPAGをコードしていると考えられ、鯨類で初めて遺伝子レベルでのPAGの存在があきらかとなった。AFPおよびPAGに関する基礎知見の集積は未知なる鯨類の繁殖生理学を理解する上で重要で意義深く、これら分子を鯨類の飼育・生態管理へ応用する際に必要不可欠な成果である。
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