Project/Area Number |
09J01801
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Architectural history/design
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
野村 俊一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2010: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 禅院 / 建築 / 儀礼 / 意味 / 絵図 |
Research Abstract |
前年度にひきつづき本年度は、申請した研究テーマのもと、入手絵図および関連既往研究の整理とともに、関連絵図の新たな調査を行った。鎌倉国宝館蔵の「往古仏殿之図」のほか、名古屋工業大学所蔵の各種木割書にみる「人体相関図」を現地調査し、研究の基礎的情報を得た。平行して、昨年度実見した「大宋諸山図」もあわせて、絵図に書き込まれた各種情報を、文献史料や既往研究と照らし合わせながら、その意味を多角的に検討した。また、各種の研究会を組織することで、関連する学術情報を収集した。 その結果、「往古仏殿之図」および「人体相関図」に関して以下のことが明らかとなった。 1)宝暦期に修復された「往古仏殿之図」は、中世の頃に存在した仏殿を描いたものだが、写実的なものではなく、あくまで想像的に描かれたもので、建築の施工を目的に描かれたものではなかった可能性が高い。 2)禅宗寺院の伽藍配置を人体に擬えた「人体相関図」は、加賀建仁寺流や四天王寺流の大工を中心に流布していた。また、北陸および東北地方を中心に、神社の建築や境内をもこの人体に擬えて表現する絵図が存在する。 これらの検討結果は、禅院とその建築および絵図にさまざまな意味が込められていたことの証左として、建築情報の伝達プロセスをうかがえる事例の一つとして極めて興味深い。
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