Project/Area Number |
09J02494
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Condensed matter physics I
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山中 隆志 東京大学, 大学院・理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | ILC / ビームサイズモニタ / レーザー |
Research Abstract |
今年度はまず、地震からの復旧を行った。本測定器側では損傷は比較的軽微であり、大規模な修理は必要としなかったが、加速器側は特に電磁石などの装置の位置ずれがひどく、装置のアライメントをやり直す必要があった。これにより当初予定されていた春期のビームタイムは行われなかった。その間、本測定器側では今後想定される高ガンマ線バックグラウンド下での測定に備えた検出器遮蔽の強化やレーザー光学系の実験中のモニタリングシステムの拡充などに努めた。 夏期シャットダウン中も加速器側の復旧作業は続けられ、2011年10月からは通常通りビーム運転が可能となった。運転再開後最初のビーム運転で大きい電子ビームの測定から再開し、加速器が復旧し、本測定器も正常に動作することが確認された。 その後は本測定器でのビームサイズ測定の結果を加速器のチューニングにフィードバックすることで、ビーム収束を順調に進めた。本測定器では電子ビームサイズによってレーザー交差角を変えることで、測定レンジを変えているが、今年度は最終的に最も小さいビームサイズを測定するための交差角モードである174度モードにおいてレーザー干渉パターンと見られる信号を得ている。残念ながら加速器の状態が安定せず、それ以降はまだ再現できていないが、これは電子ビームサイズが100nm以下まで収束されたことを意味し、これにより本測定器がこの測定モードでも正常に稼働していることを確認できた。
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