Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Research Abstract |
インド洋上の島国セーシェル諸島にて食用として栽培されているトウガラシ'Sy-2'(capsicum chinense)を日本で栽培すると,季節により全ての実生が揃って著しい生育障害を引き起こす。生育障害は葉の形態に顕著に現れ,春や秋にはウイルスに罹病したような縮葉になる.しかし,一転して夏には正常な葉が展開し,生育も良好に回復する.昨年度までの研究により,'Sy-2'に見られる反応が24℃を境として,それ以下で起こる温度反応であることを明らかにした.また,反応が劣性遺伝する単一の主働遺伝子により支配されることを確認していた.本年度はマイクロアレイおよび詳細な発現解析により,24℃以下では多数の病害抵抗関連遺伝子の発現が上昇していることを明らかにした.また,同時に定常時より高いサリチル酸が植物体内で蓄積していること,トウガラシ斑点細菌病に対する抵抗性が上昇していることを明らかにした.以上の内容を学術雑誌に投稿し、受理された論文が現在印刷中である。また,韓国ソウル大学との共同研究により,温度反応の原因遺伝子をトウガラシ染色体地図上にマッピングした.この内容を学術雑誌に投稿し、掲載された。現在は供試個体数を増やすことにより,原因遺伝子のファインマッピングを行っている.また,昨年度学術雑誌に受理された研究内容で未掲載のデータをまとめて,京大農場報告に投稿し,受理された.
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