Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Research Abstract |
大気ブロッキング(ブロッキング)のメカニズムについて,前年度までの自身の研究によって,選択的吸収メカニズムと名付けるメカニズムを提案し,(1)それが実際に起こっていることを事例解析によって確かめ,(2)水路モデルを用いてそのメカニズムの効果を定量的に評価し,その重要性を確証した. 今年度はまず,(2)のモデルをより現実的な球面モデルに拡張した.解析の結果,球面モデルでも選択的吸収メカニズムが働くことと,球面ではその効果がより顕著に働くことを発見した.さらに,そこで用いた球面モデルをロシアブロッキング事例に適用し,ロシアブロッキングの持続に,選択的収収メカニズムがどの位寄与を及ぼすかを調べた。その結果,ロシアブロッキングの持続性の大部分をそのメカニズムが担っているという結果を得た.これらの新たな結果に加えて,これまでの解析をさらに詳細化し,DC13年間の研究成果を博士論文と投稿論文にまとめた. 投稿論文は,PartIとIIの2本分となり,現在revise中である.さらに,この研究成果の後半部をより精錬して,次の論文を投稿する予定である. これまでの研究成果を,2つの国際学会と5つ以上の国内学会・研究会で発表した.その国内学会に関連して1つのプロシーディングを執筆している.さらに,上記の研究と平行して,分野横断的なセミナーでの気象学の発表など,教育・アウトリーチ的な活動も行ない,学際的研究の能力を養った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した大きな目標は,7つの学会発表と論文の執筆であり,両者とも達成できたと言えるためである.前者は,実際の発表は6回であり,おおむね目標を達成できている.また後者に関しては,1報分の論文に投稿する予定であったが,2報分の論文になったため目標以上と言える.論文は現在revise中のため,成果に記載はされていない.
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