チャンネル結合を考慮した非摂動カイラル理論によるハドロン反応
Project/Area Number |
09J04269
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Particle/Nuclear/Cosmic ray/Astro physics
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
尾崎 翔 大阪大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | ストレンジネス / ハドロン反応 / エキゾチックハドロン / オランダ |
Research Abstract |
私は当該年度において、Φ中間子光生成反応とA(1520)光生成反応をチャンネル結合K行列を用いて解析した。この模型にはこれまで先行研究で用いられてきたポメロン交換とストレンジネスを含む様々なチャンネルを考慮して研究を行った。特にΦ中間子光生成においては、私が導入したΦNの励起状態とポメロン交換との干渉効果によって、実験で観測されているしきい値近傍のピーク構造を再現し得る事を示した。この結果はΦNのしきい値近傍にストレンジネス・反ストレンジネス成分を多く含んだエキゾチックな核子励起状態が存在する事を示唆している。この研究はオランダ、グローニンゲン大学のオラフ・ショルテン教授との共同研究として行った。 また、私はK*光生成においてRegge模型を導入した解析を行った。その結果荷電K*中間子光生成において、Regge振幅による散乱断面積のエネルギー依存性は実験データを自然に再現した。さらにスピン観測量を計算する事によって、先行研究との違いを明確に示した。また中性K*中間子光生成を解析することによって、スピン観測量においてκ中間子の存在した場合の結果を示した。この結果は将来、実験的にκ中間子の存在を探る上で重要な情報となる。
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Report
(2 results)
Research Products
(20 results)