Project/Area Number |
09J04604
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Neurophysiology and muscle physiology
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
葉室 浄香 Tokyo Medical and Dental University, 難治疾患研究所, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 先天性筋無力症 / 神経筋接合部 / Dok-7 / 病態モデルマウス |
Research Abstract |
Dok-7は神経筋接合部(NMJ)の形成に必須の分子であり、その遺伝子異常はNMJの形成不全を伴う肢帯型の先天性筋無力症(DOK7型筋無力症)の原因となる。申請者らはDok-7のカルボキシル末端側領域に核外移行シグナルやSH2ドメイン標的配列を見出し、これらの機能領域の欠失に伴う機能低下が多くのDOK7型筋無力症の原因となっていることを解明してきた(J.Biol.Chem., 2008)。そこで、当該疾患の治療法開発を目指す本研究を計画し、本年度においてはDok-7機能の制御因子(化合物を含む)の探索とDOK7型筋無力症のモデルマウスの作出に着手した。DOK7型筋無力症で認められる変異の多くは、Dok-7の培養筋管細胞における後シナプス構造の形成誘導能を低下させる。そこで、この機能の制御因子を探索する実験系を構築する為、後シナプス構造の形成に伴い発現が誘導される遺伝子の転写調節領域をクローニングし、下流にルシフェラーゼ遺伝子を連結したレポーターベクターを作製した。更に、このレポーターベクターをDok-7変異体の発現ベクターと共に培養筋管細胞へ導入し、当該変異体の機能低下に対して多様な候補分子が与える影響を検討するための評価系を構築している。一方、DOK7型筋無力症のモデルマウスの作出では、その殆どの患者が保持する1124_1127dupTGCC変異を導入するためのターゲティングベクターを作製した。そして、dok-7遺伝子に当該変異を導入したES細胞株を複数樹立し、現在、アグリゲーション法によるキメラマウスの作出を進めている。今後は、これらのモデルマウスの病理・病態に関する解析を行うと共に、Dok-7機能の制御因子の網羅的な探索を推進し、得られた候補物質の効果をin vitro及びin vivoの系にて検討することで、有効な治療法開発の基盤の構築に貢献できるものと予想している。
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