ゼブラフィッシュを用いた脊椎動物尾芽伸長に関する分子機構の研究
Project/Area Number |
09J05407
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Developmental biology
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Research Institution | National Institutes of Natural Sciences Okazaki Research Facilities |
Principal Investigator |
矢部 泰二郎 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(岡崎共通研究施設), 岡崎統合バイオサイエンスセンター, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2010: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ゼブラフィッシュ / 尾部形成 / 尾芽 / t-box / wnt / mesogenin / 沿軸中胚葉 / 分化 / wntシグナル / トランスジェニックフィッシュ / 未分節中胚葉 / 転写因子 / 細胞分化 |
Research Abstract |
ゼブラフィッシュの発生過程に於いて体の前側体幹部は原腸陥入に伴う形態形成運動によって形作られるのに対し、体の後方部は原腸陥入後に体軸後方部に形成される尾芽と呼ばれる未分化な細胞塊から形成される。本研究においてはこのような尾芽からの形態形成の分子機構を明らかにする為に尾部沿軸中胚葉の形成機構に注目して研究を行った。前年度までの研究で前方体幹部の沿軸中胚葉分化はtbx16/spadetailによって制御されるが、尾部沿軸中胚葉の分化はtbx16とmesogenin (msgn)によって冗長的に制御されていることが明らかにされている。尾芽において未分化中胚葉ではmsgnは発現しておらず、沿軸中胚葉の分化開始と共にmsgnの発現は開始する。このことからmsgnの発現が尾部沿軸中胚葉の分化の引き金となっている可能性が考えられた。そこで、筆者はmsgn遺伝子の上流転写調節領域を単離しプロモーターアッセイを行ったところ、msgnの発現はt-box型転写因子no tailとwntシグナルによって正に制御されることを明らかにしたno tailとwntシグナルは尾芽に於いて未分化な中胚葉において主に活性化されていることから、未分化中胚葉ではさらにmsgnの発現を負に制御する仕組みが存在し、その解除が尾部沿軸中胚葉の分化開始の引き金になる可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)