Project/Area Number |
09J06454
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小林 大策 Tohoku University, 大学院・薬学研究科, 助手
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 皮膚 / 末梢神経 / セラミド / 神経成長因子 |
Research Abstract |
我々はこれまでに行った実験結果から、線維芽細胞にセラミドアナログであるC_2-ceramideを作用させると線維芽細胞自身にアポトーシスを引き起こすと同時に培養上清中のNGFタンパク質量を上昇させることを見出した。セラミドは、膜脂質の一種であるスフィンゴミエリンがスフィンゴミエリナーゼによって加水分解を受けることで産生されることが知られている。また、スフィンゴミエリナーゼは酸化ストレスやUVといった細胞傷害性のシグナルによって活性化されることが知られており、このセラミドによるNGFの産生は炎症や紫外線照射等の細胞障害性の刺激に対する末梢神経への一種の保護機構と予想されるものの、現時点ではその機序及び意義については全くの不明である。そこで我々はC_2-ceramideによるNGF産生における細胞内情報伝達機構について解析した。我々はまず核種MAPK阻害薬の影響について検討を行った。その結果MEK阻害薬PD98059処理では部分的な抑制が見られた。また、p38及びJNK阻害薬であるSB203580及びSP600125処理では有意な抑制が見られた。また、セラミドは細胞内においてPKCを活性化することも報告されていることから、我々は次にPKC阻害薬であるGF109203Xの影響について検討した。その結果GF109203Xの前処理により、C_2-ceramide刺激によるNGF mRNA発現上昇は有意に抑制された。これらの結果からマウス胎仔由来線維芽細胞におけるC_2-ceramide刺激によるNGF産生充進は、p38MAPKあるいはJNKといったMAPKファミリー、及びPKCを介したシグナル伝達経路によって引き起こされることが示唆された。今後はこれらの下流に存在していると考えられるAP-1等の転写因子の関与について検討していく。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)