リンパ球分化と遺伝子再構成における低分子量GタンパクRap1の機能に関する研究
Project/Area Number |
09J06841
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
若江 亨祥 京都大学, 医学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 遺伝子再構成 / T細胞受容体 / 対立遺伝子排除 / preTCRシグナル / Rap1 / allelic exclusion / αβ型T細胞 |
Research Abstract |
TCR β遺伝子の対立遺伝子排除におけるRan1の閏与について TCRβトランスジェニックマウスではpreTCRシグナルが恒常的に活性化されるため、内因性のTCRβの遺伝子組み換えが抑制されていることが知られている(allelic exclusion)。Rap1がCD4CD8ダブルネガティブ胸腺細胞においてpreTCRシグナルを介したallelic exclusionに関与しているかを調べるため、TCRβトランスジェニックマウスをRap1のドミナントネガティブ変異体であるRap1S17Aのコンディショナルトランスジェニックマウスを掛け合わせた。さらに1ck creトランスジェニックマウスとかけあわせを行い、TCRβトランスジェニックマウスにおいて胸腺細胞特異的にRap1活性を低下させる実験系を作成することに成功した。 TCRβ・Rap1S17Aダプルトランスジェニックマウスにおいて、内因性TCRβ遺伝子の組換え抑制が解除されるかを解析した。その結果、Rap1S17A強制発現によって、内因性のTCRβの組換えがわずかに検出されることを発見した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
よりはっきりとしたphenoypeを見るためCpa3 Creトランスジェニックマウスという、より今日腺細胞発生の初期の段階からCreを発現できる系を用いて、floxRap1S17Aトランスジェニックマウス、TCRβ受容体トランスジヱニソクマウスとの三重交配を進めている。その為当初の予定よりマウスの解析に時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きマウスの掛け合わせを進め、解析を急ぐ。またvitroの系で検討することも考えている。例えばFTOC(Fetal Thymic Organ Culture)でTCRβトランスジェニックマウス由来の造血前駆細胞を培養し、さらにRap1S17Aを強制発現することで内因性TCRβ遺伝子の再構成の抑制が解除されれば仮説を証明することができる。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)