個人の組織適応とキャリア設計に関するミクロ組織論的研究―日韓の比較を通じて
Project/Area Number |
09J07236
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Business administration
|
Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
鄭 有希 明治大学, 経営学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2009 – 2011
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2010: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | 主観的キャリア成功 / バウンダリーレス・キャリア / 自律的キャリア管理 / 社会的サポート / 東アジア(日本・韓国) / 比較研究 / 国際会議 / キャリア計画 / キャリア発達 / 人的資源開発施策 / 自己効力感 / 組織風土 / 東アジア(日本、韓国) |
Research Abstract |
近年、企業内における従業員の昇進、昇格、昇給といった客観的基準に基づくキャリア成功よりも、個人の職務及びキャリア・パスに対するコミットメントや満足の程度を重視する「主観的キャリア成功」及び「バウンダリーレス・キャリア」に関する研究が、経営学分野の研究対象として、研究者及び実務家の間で急速に関心が高まりつつある。実際日本・韓国を含むアジア地域においても、リストラや人員削減などによる非自発的失業より新たなキャリア開発機会を求める自発的失業の人口が増加している点から、アジア地域においても、組織内での縦断的キャリア・パスより、職業を中心とする組織を超えた横断的キャリア・パスに対する人々の関心が高まっていることが示唆される。 こうした研究背景から、本研究では、(1)日本と韓国におけるバウンダリーレス・キャリアを検証し、(2)バウンダリーレス・キャリアから自律的キャリア管理そして主観的キャリア成功に至るまでの一連の影響過程を検討し、最後に(3)国間のバウンダリーレス・キャリアから主観的キャリア成功に至るまでの影響過程における個人要因(自律的キャリア管理)と社会的サポート要因(組織及び上司によるキャリア支援)の交互作用効果を「比較」検討することにより、従来のキャリア研究を進展させることを試みた。本研究の理論的かつ実証的考察として、(1)近年キャリア研究で最も重視されているバウンダリーレス・キャリア及び主観的キャリア成功を国間で比較検討した点、(2)キャリアに対する態度、行動、そしてキャリア成功に至るまでの一連の影響過程を新しいキャリアパースペクティブから検証した点、最後に、(3)バウンダリーレス・キャリアという新しいキャリア概念をもとに主観的キャリア成功を検討する研究が東アジア地域において理論的かつ実証的研究を行ったという意味において、一定の前進を示したものといえる。なお、本研究の一部は、組織論・経営学で最も権威のある米国の"Academy of Management (AOM)"の第69回国際会議(2010年8月・カナダ、モントリオール)とヨーロッパの"European Group Organizational Studies (EGOS)"の第25回国際会議(2010年7月・ポルトガル、リスボン)で発表されたことを付記する。
|
Report
(2 results)
Research Products
(18 results)