腫瘍標的化を目指した新規タキソイド類プロドラッグの創製
Project/Area Number |
09J07427
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Drug development chemistry
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Research Institution | Kyoto Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
野口 真代 Kyoto Pharmaceutical University, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | プロドラッグ / 抗がん薬 / タキソイド / 分子内転位反応 / 細胞毒性評価 |
Research Abstract |
O-N分子内アシル・アルコキシカルボニル転位反応型プロドラッグを基盤として水溶性向上と腫瘍選択性を指向した新規taxoidsプロドラッグを創製することを目指した。 水溶性プロドラッグのある一連のシリーズの化合物を合成するとともに、水溶性を向上させるための一連のパクリタキセルプロドラッグシリーズを作製した。その際、親化合物に直接水溶性溶解を向上させるための保護基等を結合させると体内で切断、親化合物への変換が困難であると考えられリンカーを用いたプロドラッグを考案したが、リンカーを用いた合成が困難であったことからよりよいリンカーや合成法がないか検討した。その他、水溶性向上を目的としていたリン酸基を結合する際の保護基選択を再検討し、リン酸結合型プロドラッグについて研究を進めた。 光応答性プロドラッグに用いたクマリン骨格を持つ部分は新規に合成したものであり、難水溶性の化合物をも容易に水溶性化することから応用が出来るのではないかと考えた。 これまでに合成したプロドラッグの抗がん活性の測定のため細胞毒性を見ることとして、細胞を用いた毒性実験について検討し、細胞毒性を見ることとした。これらのプロドラッグはすべて中間体としてイソタキセルを放出した後に、イソタキセルからパクリタキセルへと変換される。そこで、まずイソタキセルについて細胞毒性を見た。 細胞に添加してAβのO-アシル体で親化合物へと変換させる条件が確立されているのでその方法を用いて測定した結果、親化合物とほぼ同等と考えられる効果を示した。また、このイソタキセルはパクリタキセルの1800倍の水溶性を持つため、パクリタキセルでは細胞に添加すると析出していたと考えられる濃度で添加することができると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
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