Project/Area Number |
09J07565
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Cognitive science
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
増田 明 九州工業大学, 生命体工学研究科, 特別研究員
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2010: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 回避行動 / 社会的な行動調節 / 動物実験 / 感覚情報 / 嗅覚・視覚 / 内側前頭前野 / 脳破壊実験 / ラット / 社会的関係性 / 既知関係性 |
Research Abstract |
動物は他者の存在化で行動を劇的に変化させる。それは個体間の社会的関係性や個体が行う行動、また個体がもつそれぞれの経験記憶によって決定される。回避行動は生命維持にとってきわめて重要な行動であるが、社会的状況下で抑制されたり増強されたりすることが我々のこれまでの研究でわかっている。「回避学習の社会的な行動調節」のメカニズムは行動学的、神経学的にほとんど分かっておらず、解明が急務である。当該年度では、情報伝達のメカニズムの解明を目指し感覚シグナルの同定および重要な脳部位の特定を行った。回避行動が抑制される社会的調節では、特定の感覚系に強く依存しているわけではないことが示唆され対して回避行動が増強される社会的調節では特に嗅覚阻害では社会的影響がまったく見られなかった。これは回避行動増強のためには嗅覚情報が主要な情報であるが、視覚情報も嗅覚情報とともに重要な情報であり、両方が統合されて社会的調節を形成していることが示唆された。重要な脳領域として内側前頭前野を対象とし、薬物投与により神経細胞を破壊し、行動変化を観察した。破壊された動物では行動変化は通常の動物と比べ異常に大きく、また強く残った。このことは、内側前頭前野が社会的な行動調節において、その行動変化の程度が大きくならないよう調節するために働いているという新たな機能を示唆する知見を得た。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)