フランスの都市の保全的刷新手法における中間団体の活動に関する研究
Project/Area Number |
09J07783
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
江口 久美 東京大学, 大学院・工学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 国際研究者交流 / フランス / 古きパリ委員会 / 考古学的・芸術的目録 / 歴史的記念物 / 都市的視点 / 中間団体 / 保全的刷新 / アソシアシオン / まちづくりNPO |
Research Abstract |
特別研究員DC2、2年目の2010年度は、2010年4月1日から7月25日まで、フランス国立社会科学高等研究院において、オギュスタン・ベルク教授に研究指導の委託を行った。また、7月26日から2011年3月31日までは、東京大学先端科学技術研究センターの西村幸夫教授の指導の下、研究を遂行した。まず、2010年4月から7月にかけて、本研究の扱う中間団体の一つである古きパリ委員会(Commission du Vieux Paris、以下CVP)の活動の実態と歴史的記念物制度への影響を明らかにした。具体的には、主にCVP図書館やCVPの考古学的・芸術的目録(Casierarcheologique et artistique)を利用して、歴史的記念物及び都市計画に関連する文献収集を行い、更に1898年から1933年のCVPの議事録Proces verbauxの精読及び分析を行った。CVPのフランスの歴史的記念物制度への都市的視点導入の影響に関する研究成果は、2010年11月の日本都市計画学会第45回学術研究論文発表会において、タイトル「20世紀初頭の古きパリ委員会による歴史的記念物保全への都市的視点の導入に関する研究-考古学的・芸術的目録を対象として-」として口頭発表を行い、審査付き論文として都市計画論文集に採録された。CVPによる歴史的記念物に関する議論と考察は、日本建築学会計画系論文集にタイトル「古きパリ委員会による歴史的記念物に関する議論に関する研究-1898年から1934年を対象として-」として、審査付き論文として2011年3月に採録された。また、以上のCVPに関連した一連の研究成果を踏まえて、東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻博士課程において、タイトル「1890年代から1930年代の古きパリ委員会による歴史的環境保全に関する研究-歴史的記念物をめぐる都市的視点の導入と展開-」として学位論文を提出し、審査に合格し、2011年3月24日に学位を取得した。なお、博士論文に関連して、東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻より都市工学専攻優秀博士研究賞を受賞した。
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Report
(2 results)
Research Products
(14 results)