児童の学習困難を対象とした行動的教育支援プログラムに関する実証研究
Project/Area Number |
09J08245
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Special needs education
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
野田 航 関西学院大学, 文学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2010: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 特別支援教育 / 基礎学力 / 流暢性 / 計算スキル / 連携 |
Research Abstract |
本研究は、基礎学力向上のための方法として流暢性指導に着目し、その妥当性の検証および学校環境の中に流暢性指導を組み込む方法を実証的に検討するものである。本研究では、基礎的学業スキルの中でも計算スキルに焦点を当てた研究を実施した。 本年度の研究目的は、基礎的学業スキルの流暢さと高度な学業スキルとの関連性を検討すること、基礎的学業スキルを対象とした学級単位の流暢性指導の効果を検証することであった。平成21年度末に実施した基礎的計算スキルの流暢性と算数学力検査の関連性の分析結果から、基礎的計算スキルの流暢性は同時期に測定した算数学力及び4ヶ月後に測定した算数学力を有意に予測することが明らかとなり、基礎的計算スキルの流暢性の重要性が示された。平成23年3月には昨年度と同様のデータを収集し、横断的分析だけでなく縦断的な分析も検討した。 また、学級単位の流暢性指導の効果を検討するための研究を昨年度に実施している。小学2年生の児童を対象として、掛け算スキルの流暢性指導を実施した。児童の掛け算の習得度を継続的にモニタリングし、習得度に応じて段階的な指導を行ったところ、個人差はあるもののすべての児童の掛け算スキルの流暢性を向上させることができた。この研究結果は、今年度データをまとめ、国際行動分析学会にてポスター発表を行い、現在Behavior Analyst Todayに投稿し査読中である。 また、個別指導形式の流暢性指導の研究としては、小学2年生2名の掛け算スキルの指導研究を日本行動分析学会で口頭発表し、現在LD研究に投稿準備中である。また、小学3年生3名の足し算スキルおよび引き算スキルを対象とした指導研究、小学3年生2名の割り算スキルと掛け算スキルを対象とした研究も実施した。 昨年度と今年度の研究を博士論文としてまとめ、11月に博士論文を提出、3月に博士(心理学)を習得した。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)