消費者、医療従事者の共創による健康食品の有用性・安全性情報全国ネットワークの構築
Project/Area Number |
09J08567
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Eating habits, studies on eating habits
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
朝比奈 泰子 The University of Tokyo, 大学院・学際情報学府, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 健康食品 / 薬剤師 / 医師 / インターネット / 有害事象報告 / 研修 / コミュニケーション / 情報 |
Research Abstract |
本研究では、医師・薬剤師を核とした健康食品の適正使用のあり方を明らかにすることを目的とした。(1)医療従事者のニーズを考慮した健康食品の学術的情報を作成し、インターネットを介して医師・薬剤師に提供した。彼らの知識・意識を高めるために、定期的な情報提供、事例形式の情報、規格化された情報が有用であることを示した。同時に、医師・薬剤師から健康食品による健康被害情報を収集し、調査・評価したのち情報共有した。限定された会員間での情報共有、簡易化された投稿機能が情報収集を促進させることを明らかにした。さらに、類似事例の収集・蓄積、非臨床試験によって、より信頼性の高い健康食品情報が創製できることを示した。(2)消費者・薬剤師を対象としたワークショップ、患者・薬剤師・医師を対象としたアンケート調査、薬剤師を対象としたインタビュー調査を実施し、健康食品に関する薬剤師-患者間コミュニケーションの現状と課題を明らかにした。一連の調査から、一部の薬剤師によって健康食品による健康被害や不適当な使用が見出されている一方で、医療従事者-患者間で健康食品に関するコミュニケーションが取られることは少ないと示した。薬剤師は医師よりも積極的に患者に対して健康食品に関する働きかけを行っていたが、一部の患者からは自分の健康・疾患について相談すべき相手ではないと認識されていた。薬剤師が患者にコミュニケーションを働きかけるにあたって、情報・エビデンスの不足、健康食品の使用は自己責任だという考え等のバリアがあったが、職業上の責任感、総合的なケアの重視等がファシリテーターとなっていた。一方で、一部の患者では薬剤師との間にコミュニケーションの齟齬が生じていた。(3)以上の結果と文献調査を踏まえて、健康食品の適正使用を実現するための医師・薬剤師の理想的な位置づけと課題を明らかにし、その実現に向けた具体的なアクションを提言した。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)