居住市街地における風環境評価および建物内外の換気性能に関する研究
Project/Area Number |
09J09505
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Architectural environment/equipment
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
卜 震 東京大学, 生産技術研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2010: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 自然換気 / ドライエリア / 地下室 / 市街地 / 数値解析 / 風洞実験 / 風環境 / 局所排出換気回数 |
Research Abstract |
今年度では、昨年度の研究に引き続きその足りない点を補完することにより研究をさらに発展させた。具体的には、まず居住市街地における空堀を有する地下室を検討対象とし、空堀及び地下室壁面の平均・変動風圧性状に着目し、風圧実験を行った。測定結果からパワースペクトルの分析により上空風向、地上建物、空堀寸法、建蔽率などが空堀及び地下室の壁面風圧係数に及ぼす影響を明らかにし、風圧変動と換気量との関係を把握した。また、建物居住空間の換気ポテンシャルの評価を目的とし、風洞実験で得られた各風向の換気量に基づき、モデルの所在地における気象統計データを用い、通風換気性能の年間超過確率分布を求めた。方位別の換気回数基準の超過確率分布の比較により、地下室モデルの換気性能は方位に相当に依存することを明らかにした。さらに、超過確率分布から超過確率1/7、6/7に対応する換気回数値を抽出し、具体的な換気回数値によって比較・評価する1つの簡略評価方法を提案した。居室内における通風換気環境を確保するため、屋外において10程度以上の換気回数は確保されるべきという相対規準を示し、提案した評価法の応用例として密集市街地における道路幅、密集度、間隙の有無と道路空間の換気能力の関係について、詳しい検討も行った。今度検討した市街地モデルでは、幾何学の非線形性が発生したため、道路幅と換気能力相関を定めることは困難となり、道路間隙の換気効果が有効に働き、市街地方位による換気性能の差異は少ないことが分かった。また、都市の強い卓越風向の存在がモデル間の違いを広げる傾向を示唆している。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)