大規模POSデータを用いた解析手法の確立およびその応用
Project/Area Number |
09J09684
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Economic statistics
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
上野 弘道 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2010: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2009: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | 経済物理学 / POS / 小売 / 価格 / 消費者 |
Research Abstract |
当該年度では消費者の購買行動の解明を目的に商品販売数推定の基本モデルの構築、特売実施時の来店者数への影響、商品カテゴリ毎の売上の特性の解析など多角的な観点から解析した。 消費者の購買行動の理解を目的に商品販売数時系列を解析した結果、来店者数の変動と時期による平均値の変動の2つの効果を考慮することで価格一定時の商品販売数分布がポアソン分布に近似される商品が多数存在することを示した。これらの解析し得られた統計性を元に商品販売数の推定モデルを構築した。実データの来店者数を与えた上で、過去の販売数から算出したボアソンパラメータを用いて販売数を推定すると複数の定番商品の定価時の販売数が理論誤差程度で推定できることを示した。 各店舗では来店者を引き付ける為に様々な販売戦略を実施する。そこで、来店者数変動の解明を目的に店舗で販売される商品の総販売数と来店者数の関係を解析した。その結果、来店者数が少ない日は総販売数が来店者数に対して線形に近い関係で変動するが、来店者数が多い日には非線形に変動する傾向を複数店舗において示した。その要因として商品の特売に着目し、特売商品を除去することで総販売数と来店者数の関係が線形に近づくことを示し、特売による影響を示した。 本データには食品からトイレタリまで多様な商品が記録されている。そこで本データを用いて商品毎の売れ行きの特性を理解するため、商品カテゴリ毎の販売数の周期性を解析した。その結果、季節に依存して販売数が増減するカテゴリや、特定のイベントの直前に販売数が急激に増加するカテゴリなど商品カテゴリ毎の特性を定量的に示した。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)