Project/Area Number |
09J09953
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Experimental psychology
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
白 宇 名古屋大学, 環境学研究科, DC1
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 長期報酬 / 事象関連電位 / FRN / 報酬予期 / エラー関連電位 / 学習 / EEG / ERP / 報酬系 / 強化学習 / 随伴性変化 / 報酬予測 / 確率学習 / 意思決定 / 随伴学習 / 前部帯状皮質 / P300 |
Research Abstract |
昨年度まで研究で用いた確率学習課題を用い、より不確実な環境下における意思決定のプロセスについて、エラー関連電位を用いて、検討を行った。エラー関連電位は行動結果について、外部の刺激が与えられたあとの250ミリ秒で生起することから、比較的に高次のエラー認知処理を反映すると考えられるため、研究2で検討できなかった、長期的な報酬予測エラーについて、新たな解析法を使うことによって分離することが試みされた結果を確率学習課題に転用し、学習過程におけるエラー関連電位の生理指標としての位置づけを確定した。 本年度ではヒトが複雑な環境で生き抜くための環境変化する際の最適な行動を学習する過程における、エラー関連電位の振る舞いを記録し、異なる状況と時間スケールの利得判断を検討した。最適な行動とは、報酬を最大限にするものでなければいけない。時には、将来の大きな利益を得るためには短期的な損失を覚悟して行動する必要がある。その際に、このような長期報酬予期下の損失について、ヒトはポジティブに評価するだろうか。本研究では、この問題について事象関連電位(ERP)を用いて、検討を行った。実験では、ギャンブル課題中の実験参加者の脳電気活動を測定し、その結果、行動評価を反映すると考えられるFRN(フィードバック関連電位)の振幅では、長期報酬予期下の損失より、長期損失予期下の利得において、陰性に振れることから、実験参加者は長期報酬予期下の損失をよりポジティブに評価することが明らかになった。社会的報酬(利他行動など)のような比較的に総合的な価値判断を検討する際に、ERPは有効なツールである可能性を示した
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Report
(3 results)
Research Products
(9 results)