Project/Area Number |
09J10079
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General fisheries
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
小川 剛 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | ミンククジラ / 腸内細菌 / VBNC |
Research Abstract |
*東京海洋大学 竹内俊郎氏より「ミンククジラ腸内細菌の解析」と「水産バイオマスを原料としたバイオエタノール生産」は関連性のある研究であり、本研究報告書ではミンククジラ腸内細菌の解析について記述するように指示があったためミンククジラ腸内細菌の研究について記述する必要性が本概要にはあると判断した。 海洋哺乳類の腸内細菌相の構成要因を調査した。電気泳動パターン解析によりミンククジラ、オタリアの腸内細菌相をインドライオン、カバ、コビトカバ、キハダマグロと比較した。その結果、ミンククジラとオタリアの電気泳動パターンはインドライオン、カバとよく似たパターンを示した。従って海洋哺乳類の主要な細菌相は陸上哺乳動物に酷似していると推測された、また16S rDNA配列を解析したところ、既知配列との相同性が約90%の新規な4配列が確認された。以上のことから新規細菌が存在している可能性が示唆された。ミンククジラ腸内細菌の16S rDNAクローンライブラリーを作成した。合計で69の16S rDNA配列を解析した。そのうち2配列はClostridium sp.との相同性が98%であった。しかしながらそれ以外の67配列は既知配列との相同性が84~95%であり、新規細菌由来の配列であると推測された。そのうちの21配列はBacteroides, Eubacterium, Clostridium, Ruminococcus, Prevotella, Fusobacteriumなど、陸上哺乳動物の腸内細菌として知られている属に比較的近縁であった。残りの43配列はClostridiales, Clostridiaceae, Lactobacillales, Firmicutes, Lachnospiraceaeなど、VBNCとして登録されている配列との相同性が84~95%であった。また系統樹を作成して解析した結果、既存の門に分類されない配列が確認された。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)