生体への応用を目指した新規機能性MRIイメージングプローブの開発
Project/Area Number |
09J10293
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Physical pharmacy
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山根 健浩 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2010: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | MRI / ガドリニウム錯体 / 蛍光色素 / 細胞膜透過性 / MMP / 動脈硬化 / 腫瘍 / ガドリニウム / 造影剤 |
Research Abstract |
これまでの研究で、BODIPYやCy7 dyeなどの蛍光色素をガドリニウムイオン(Gd^<3+>)錯体に結合させることで、Gd^<3+>錯体を効率よく細胞内に導入可能となることが分かった。開発した細胞膜透過性Gd^<3+>錯体を基に、本年度は2つのプローブの開発を行った。 1つ目として、癌細胞に選択的に集積するMRIプロープの開発を行った。癌細胞で多く発現しているマトリックス分解酵素(MMP)に着目し、MMPにより特異的に切断されるペプチド構造で、「細胞膜透過性Gd^<3+>錯体」と「細胞内に移行させないための高親水性構造」とを連結させた。その結果、癌組織内でのみペプチド構造が切断され、遊離した細胞膜透過性Gd^<3+>錯体が癌細胞内に集積し、MRIで検出可能となると考えられる。まず、標的となるMMPに最適なペプチド構造の探索を行い、MMPによって効率よく切断される構造を見出した。また、切断後のペプチド断片と細胞膜透過性Gd^<3+>錯体が結合した化合物が、細胞内に集積することを示した。 2つ目として、動脈硬化に集積するMRIプローブの開発を行った。蛍光色素の1つであるBODIPYが疎水性組織に高い親和性を示すことに着目し、動脈硬化巣の疎水性プラークを標的としたBODIPY結合Gd^<3+>錯体を開発した。開発したプローブを動脈硬化モデルマウスに投与したところ、プローブは動脈硬化巣に強く集積し、MRIで動脈硬化巣を検出することに成功した。また、その誘導体を種々合成し、より強く動脈硬化巣を検出可能なプローブを見出した。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)