脳ホルモンからみた魚類における摂食調節機構の多様性
Project/Area Number |
09J10300
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General fisheries
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
阿見弥 典子 University of Toyama, 理工学研究部, 特別研究員・PD
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 摂食調節 / 脳 / オレキシン / ニューロペプチドY / グレリン / マツカワ / キンギョ |
Research Abstract |
マツカワにおけるグレリンとニューロペプチドY(NPY)cDNAクローニング,それらの発現組織分布,およびNPYの脳内分布を調べた.これらにより,マツカワとキンギョの摂食調節機構の多様性を探るための分子基盤が整った.さらにNPYの脳内分布が明らかとなり、組織学的にNPYとMCHの相互関係を調べる基盤も整った. 魚類の摂食調節機構の多様性に関与することが示唆されているマツカワのオレキシン(ORX)cDNAは20年度(DC)にクローニング済みではあったが,その作用に関してはデータがなかった.そこでマツカワにおけるORXの摂食調節への関与を調べるため絶食実験を行った.その結果,無給餌群において有意に視床下部内ORX遺伝子発現量が高いことが分かった. 飼育実験が容易であるメダカを用いて摂餌とORXの関連性を調べた.メダカの脳内ORX量は摂餌中に低く,さらに,定刻給餌時刻に給餌されないことで,その後(3時間後)有意に増加していたことからメダカにおいて脳内ORXは摂餌に関与することが示唆された.また,12時で24時より有意に脳内ORX量は高かった.この結果は,脳内ORX分泌量における日周リズムの存在を示唆するが,給餌時刻に同調している可能性も考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)