Project/Area Number |
09J40153
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Physical education
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
中野 珠実 順天堂大学, 医学研究科, 助教
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2010: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 瞬目 / 同期 / 自閉症 / 引き込み |
Research Abstract |
対人コミュニケーションにおいて、相互の瞬目が同期するのかを検証した。具体的には、正面を向いて話している人をクローズアップした映像を見せたときに、話し手の瞬目にひきこまれて、聞き手が瞬目をするかどうかを調べた。被験者を19名集めて、映像視聴時の瞬目のタイミングを垂直EOG法により計測した。その結果、話し手の瞬目から0.25~0.5秒遅れて聞き手の瞬目が有意に増加していた。さらに、この瞬目の同期は、発話の切れ目で生じた話者の瞬目に対して起きていることが示された。 そこで、さらにそのような瞬目の引き込みが、顔のどの部分の情報により引き起こされているのかをあきらかにするために、14名の被験者に、目または口といった顔の一部だけがみえるように加工した映像をみせ、瞬目同期に変化が生じるかを調べた。その結果、顔の一部だけがみえる条件では、たとえ目が見えていても瞬目の同期が生じず、顔全体がみえているときだけ、瞬目の同期がしょうじていることがわかった。つまり、目と口の両方の情報がコミュニケーションにおいて欠かせないものであることが明らかになった。 つぎに、このような対面コミュニケーションにおける瞬目の同期が、コミュニケーションの障害が主症状の自閉症の方でも生じるのかを調べた。成人の自閉症スペクトラム障害の方14名と、健常な対照群14名で比較したところ、自閉症群は話者の目と口を対照群と同程度に見ていたにも関わらず、瞬目の同期が生じていなかった。このことから、自閉症の方は、話の切れ目を話者と共有できていないことが、コミュニケーションの障害につながっている可能性が示唆される。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)
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[Journal Article]2010
Author(s)
中野珠実
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Journal Title
Experimental Brain Research
Volume: 205
Pages: 577-581
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