上方音曲正本の基礎的研究―京都・大阪における舞踊詞章の成立と変容
Project/Area Number |
09J40189
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Japanese literature
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岡田 万里子 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 特別研究員(RPD)
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2011: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2010: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 日本舞踊 / 上方舞 / 花街 / 京舞 / 芸妓 |
Research Abstract |
本研究は、従来解明されてこなかった関西の日本舞踊を対象としている。関西の日本舞踊は、東京の日本舞踊に席捲され、また花街で伝承されているため、調査自体も困難な状況になりつつある。本研究はそうした関西の日本舞踊の全体像を明らかにするため、具体的には京都や大阪における流行歌の歌詞を記載した出版物である「上方音曲正本」を研究対象として、注釈付き本文データベースの作成と、その過程で判明した関西の舞踊の実態について研究発表を行うことを目標とした。平成23年度は、情報収集と公開に向けたデジタル化の作業を進め、本文データベースを完成させ、注釈等の本文研究にも重点を置いた。その結果、研究発表が可能となるような事例を見出すことができ、エストニアのタリン大学で開かれたヨーロッパ日本研究協会において関西の日本舞踊の歌詞における間テクスト性について発表を行い、ソウルの高麗大学にて開催された日本近世文学会においては従来歌舞伎と縁の薄いとされてきた関西の日本舞踊の歌詞が、歌舞伎作品の強い影響下に成立したことを発表した。また、これら江戸時代に作られた歌詞の発展的な形式として、明治初年の実験的な花街の舞踊公演「都をどり」を主題とした研究発表を楽劇学会大会にて行い、同学会の機関誌に論文を執筆した。さらに、花街における伝承を調査した結果、歌舞伝承の共同体として花街を分析し、大阪大学にて行われた国際演劇学会において研究発表を行った。
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Report
(3 results)
Research Products
(14 results)