XBP1mRNAスプライシングに関わる因子の探索とそのスプライシング機構の解明
Project/Area Number |
09J55502
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Cell biology
|
Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
新谷 紗代子 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2009 – 2010
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
|
Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
|
Keywords | 生化学 / 分子生物学 / 小胞体ストレス応答 / 細胞質スプライシング / XBP1 mRNA / mRNAスプライシング |
Research Abstract |
分泌タンパク質の膜輸送の起点となる小胞体に不完全なおりたたみ状態のタンパク質が蓄積すると(この状態を「小胞体ストレス」と呼ぶ)、細胞に様々な障害をもたらす。そこで細胞はこの状態を感知し、これに対処するための応答経路を発達させてきた。ほ乳動物では、小胞体ストレス応答の一環として、転写因子XBP1の前駆体mRNA (XBP1s mRNA)がスプライソソーム非依存的に、細胞質にてスプライシングを受ける。しかし、このスプライシングに関する細かな分子機構、特にその連結反応の仕組みは不明である。そこで、XBP1u mRNAスプライシング機構を明らかにするために、このXBP1u mRNAスプライシング反応をin vitroにて再構成し解析を行った。その結果、in vivoでのこれまでの解析結果から予測されたように、ほ乳類細胞の細胞質に高いRNA連結酵素活が存在した。また興味深いことに、ほ乳類細胞質に存在するRNA ligaseによる連結反応は、ホスホジエステル結合形成の過程において、酵母で確認されていた機構と異なる反応で行われていた。in vitro再構成系をもちいた解析によって、この特殊な.XBP1u mRNAスプライシング機構の特徴が示された。XBP1u mRNAスプライシング再構成系は、ほ乳類細胞質に存在するRNA ligaseの特徴を明らかにし、すなわち細胞質で起きるXBP1u mRNAスプライシング機構の解明に繋がる有用な解析手段である。
|
Report
(2 results)
Research Products
(5 results)