Project/Area Number |
10147102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
芝井 広 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70154234)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 貴雄 宇宙科学研究所, 宇宙圏研究系, 教授 (20202210)
佐藤 紳司 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (60192598)
川田 光伸 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 講師 (50280558)
土井 靖生 東京大学, 大学院・総合文化研究科院), 助手 (70292844)
奥田 治之 宇宙科学研究所, 名誉教授 (50025293)
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Project Period (FY) |
1998 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥48,800,000 (Direct Cost: ¥48,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2000: ¥16,200,000 (Direct Cost: ¥16,200,000)
Fiscal Year 1999: ¥13,200,000 (Direct Cost: ¥13,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥16,800,000 (Direct Cost: ¥16,800,000)
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Keywords | 赤外線 / 銀河 / 星間物質 / 星間ガス / 遠赤外線 / 気球望遠鏡 / 星生成 / 赤外線センサー / 星形成 |
Research Abstract |
本研究の主目的は、マゼラン雲の高解像遠赤外観測によって銀河系星間空間との構造の違いを調べ、「重元素比」の影響を観測的に解明することである。これは一般的に重元素比が小さいとされる宇宙初期の銀河形成・進化過程の解明に重要なステップになると考えられる。 本年度のフライトでは、ゴンドラとロードラインを電磁クラッチによって連結することで、よじれ戻しモーターに直接外部トルクが伝わらないように対策を施し、また初めて充電可能は90Ahの容量を持つリチウム2次電池を搭載した。11月16日のフライトでは、姿勢制御開始後しばらくしてゴンドラが自由姿勢となり、自由姿勢を捕捉することが出来なかった。この問題を解決するため、モーターの駆動回路を見直し、さらにゴンドラの回転角速度に比例した速度でよじれ戻しモーターを回転させ、徐々に吊り紐の捩れを解消する速度制御モードを新たに追加した。また2本の吊り紐から成るロードライン同志が絡まったために自由姿勢になった可能性もあったため、吊り紐間に剛体の棒をハジゴに入れ、吊り紐同士が接触しないように対策を施した。 2回目のフライトは12月7日に行われた。観測高度35Km地点の風速が強く、排気弁を開けて高度を30kmまで徐々に下げて観測を行った。この間にゴンドラの振り子運動が時折発生したものの、全ての観測装置は正常に動作し、大マゼラン雲、銀河面に付随した星生成領域であるイータ・カリーナ領域、オリオンB、C領域、系外銀河のM82の観測に成功し、午前7時45分に気球からの切り離され、150km離れた地点で無事にゴンドラは回収された。取得したデータを解析し成果の公表を行った。
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