Project/Area Number |
10151204
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
榎本 武美 東北大学, 薬学部, 教授 (80107383)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
益子 高 東北大学, 薬学部, 助教授 (30157200)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 1998: ¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
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Keywords | ブルーム症候群 / RexQヘリカーゼ / 精巣 / 酵母SGS1 / 姉妹染色分体交換 / メチルメタンスルホン酸感受性 / 胞子形成 |
Research Abstract |
ブルーム症候群は、その原因遺伝子がクローニングされ、その変異が確認されただけで、その遺伝子産物の機能やそれと相互作用するタンパク質に関する報告は現在のところ皆無で、病態の発症を分子レベルで説明するにはほど遠い状態である。本研究はブルーム症候群の原因遺伝子産物の機能を分子レベルで解析することを目的にしており、高等真核細胞での解析とともに、BLMの相同遺伝子が存在する酵母での解析を平行して行い、酵母と高等動物細胞から得られた知見を相互にフィードバックしながら解析を進め、以下の結果を得た。 1. BLMはマウスでは精巣で特に発現が高く、その精巣での発現はパキテン期の細胞が増加する時期に増加した。 2. Blmは酵母のtwo-hybrid systemでSUMO-1化に関与するUbc9と相互作用することがわかった。 3. Bhは核内にドット状に存在し、核内の特殊な構造体に局在することが明らかになった。 4. 酵母の相同遺伝子(SGS1)の遺伝子破壊株を作成し、姉妹染色分体交換(SCE)の頻度を調べたところ、ブルーム症候群患者由来の細胞と同様にSCEの頻度が上昇していた。 5. 酵母の相同遺伝子(SGS1)にブルーム症候群の患者で見い出された変異と同じmissense変異を導入すると、酵母が、メチルメタンスルホン酸(MMS)やヒドロキシウレア(HU)に感受性になり、SCEの頻度が上がり、胞子形成率が下がることがわかった。 6. ヘリカーゼ活性をもたないSgs1でも、胞子形成が回復することから、胞子形成にはヘリカーゼ活性が必須でないことがわかった。 7.Sgs 1を欠失させて機能ドメインを解析したところ、MMSやHUの感受性、SCEには主として、ヘリカーゼドメインが関与し、胞子形成にはヘリカーゼドメインよりN末側が重要であることが明らかになった。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)