Project/Area Number |
10170215
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山口 淳二 名古屋大学, 生物分子応答研究センター, 助教授 (10183120)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 1998: ¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
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Keywords | 糖トランスポーター / スクロース / 光合成 / 輸送 / 維管束 / 篩管 |
Research Abstract |
高等植物では光合成同化産物はスクロースのかたちで各器官間を移動する。本研究は、スクロースを中心とする光合成同化物質の代謝・輸送またその制御に関わるシグナルの認識・伝達機構の解明を目標とする。本年度は糖トランスポーターの研究を中心に行った。 1. In situ hybridization法によるOsSUTlmRNAの分布を調べ、この遺伝子の発現が維管束篩部伴細胞に局在すること、また糖によって制御されていることを明らかにした。 2. OsSUT1遺伝子のプロモーター領域を解析し、維管束特異的シス配列について考察した。今後トランスジェニック・イネを作成して、シス配列の検討を行う予定である。 3. イネ葉鞘における横走維管束の形成と通気組織形成(細胞死)の空間的相互関係についての観察を行い、葉の発達段階における形成層の動向に関する実験的知見の蓄積をみた。 4. OsMST1-3のクローニングを終了した。発現の組織分布に関する研究を行い、OsMST3は葉鞘の維管束メストーム鞘細胞や肥厚組織、種子登熟時の穎の下表皮細胞、根の外皮・後生導管細胞等で発現していることを明らかにした。これらの研究より、OsMST3は細胞の肥厚化(2次細胞壁の沈着)に必要なヘキソースの取込に関与するものと予想された。 5. OsMST1-3の機能の解明を目的として、酵母変異体を用いた糖の取込実験を行った。その結果、OsMST2,3タンパク質でのグルコース輸送機能が確認された。
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