Project/Area Number |
10710095
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
社会学(含社会福祉関係)
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Research Institution | Tokyo Kasei University |
Principal Investigator |
平戸 ルリ子 東京家政大学, 文学部, 助教授 (70189843)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1999: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1998: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | 自立支援 / 家族支援 / 処遇プログラム / 児童自立支援施設 / 教護院 / 自立支援システム |
Research Abstract |
1998年4月より児童自立支援施設と名称変更された教護院は、それを機会に学校教育の実施や受け入れ児童の問題をひろげようとするなど、現在の児童問題に積極的に対応し、生まれかわろうとするかと受けとめられた。特に、複雑な家庭環境を背景にもつ児童の情緒的問題にも対応できるようになるかと思われた。 しかし、昨年度のプリテスト的ききとり調査では、少しずつ動き始めているのはうかがえたものの、大きな処遇プログラムの変化はききとることができなかった。そこで、本年度は、新たな処遇プログラム、中でもとくに家族に対しての働きかけを開始している情報を得た施設、あるいは関連の情緒障害児短期治療施設や自立援助ホーム職員に、訪問ききとり調査を実施した。実際に訪問調査を実施したのは、島根県立わかたけ学園、青森県立子ども自立センターみらい、福島県立福島学園、京都府立淇陽学校、鳥取県立喜多原学園等である。また岡山県立成徳学校や北海道立大沼学園では職員の自主研修会等に参加し、ヒヤリングを実施することもできた。そこで把握できたのは、被虐待児の深刻さとそれにともなう親への援助プログラムのおこりである。特にわかたけの親子グループ宿泊(合宿)や心理職による親への治療、センターみらいの通所プログラムの実施、高知希望が丘(大阪にてききとり)の体験入所やショートステイなど新たな動きが効果を上げはじめていることがつかめた。今後も継続して調査・検討を深める予定である。
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