新発見の秦代封泥についての文字学的研究-"漢字形成史研究"のために-
Project/Area Number |
10710220
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
中国語・中国文学
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Research Institution | Niigata Women's College |
Principal Investigator |
高久 由美 県立新潟女子短期大学, 国際教養学科, 講師 (30300081)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 漢字 / 封泥 / 秦 / 秦系文字 |
Research Abstract |
1995年夏、陜西省西安市郊外で秦代封泥が大量に発見され、その後の正式調査により更に大量出土したことが報じられた。これら新発見の資料は、始皇帝の天下統一後の文字資料と考えられ、従来、材料が乏しいとされてきた秦系文字を研究する上での貴重な新資料といえる。 研究第二年度は、初年度の資料収集ならびにその基礎的整理作業の結果作成した資料カード、文字カード、写真及び拓本等の資料を利用して研究を進めた。まず、秦代封泥の一字索引を作成し、続いてこれらとの比較検討の材料とするために、秦から南北朝にかけての官印の集大成である『秦漢南北朝官印徴存』の一字索引を作成し、秦系文字の史的変遷を辿るための基本資料とした。次に、これらを用いて、秦代封泥に対して史料的検討を加えた上で、封泥文字と『説文』小篆との比較検討及び分析をおこない、『脱文』小篆の前身としての秦系文字がいかような変化を遂げてきたのか、そしてそれがどのように『説文』小篆の字形になったのかについて文字学的検討を試みた。 今年度の研究成果の一部は、中国古璽印学国際研討会(2000年3月於香港中文大学)で「新出土的秦代封泥和『説文』小篆」として口頭発表し、また、別に「新出の秦公大墓石磬銘・秦封泥について-とくに秦系文字研究における意義-」『県立新潟女子短期大学紀要』第37集(2000年3月)として論文にした。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)