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炭素税導入の動学的側面に関する国際比較

Research Project

Project/Area Number 10730032
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 経済政策(含経済事情)
Research InstitutionWomen's College, Meiji University

Principal Investigator

竹内 憲司  明治大学短期大学, 講師 (40299962)

Project Period (FY) 1998 – 1999
Project Status Completed (Fiscal Year 1999)
Budget Amount *help
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Keywords炭素税 / グリーン税制 / 環境税 / ヨーロッパ / 二重の配当 / 環境経済学 / 環境政策 / 地球温暖化 / 排出権取引 / インセンティヴ
Research Abstract

本年度はイギリス,フランス,ドイツ,イタリア,デンマーク,フィンランド,スウェーデン,EUで進行中の税制のグリーン化についてまとめ,その特徴と効果について検討した。
各国で進行している税制グリーン化にみられる共通の特徴としては,「中立性」を挙げることができる。例えばイギリスで1999年予算書に盛り込まれた気候変動課徴金案は2001年4月から17.5億ポンドの税収規模を予定しているが雇用主側の国民保険負担の0.5%ポイント引き下げを通じて税収は還元される。またドイツの税制改革案における税収増750億ユーロは,雇用や福祉などの税負担を軽減することで相殺される。フランスで提案されている環境税のセット「TGAP」は週35時間労働への移行期間の労働コストを引き下げる施策とセットになった税制改革案として提案されている。
中立性は導入反対論に対する考慮であるが,全体での中立を保ったとしてもまだ,税の導入によって損を被る産業が存在する。例えばイギリスの案では政府とのエネルギー効率改善合意を結んだ場合に免税措置を盛り込む案が検討されている。またイタリアでは1999年から2004年の5年にかけて税率は段階的に引き上げられる予定であり,所得分配面への急激なショックを緩和するという意味では注目される。またこうした措置は現在の設備で費用を大きくかけて削減するより,数年後に費用効率的に削減した方が効果的な場合もある可能性を考えると,効率性の面からも魅力を持っている。
近年,日本でも自動車税の「グリーン化」が議論されつつあるが,ヨーロッパの環境税制改革と比較すると,1)数値目標の存在と目標達成手段としての環境税の位置づけ,2)所得分配緩和措置の周到性,3)税制全体を視野に入れた改革,といった点で大きな違いがあることが分かった。

Report

(2 results)
  • 1999 Annual Research Report
  • 1998 Annual Research Report
  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] 竹内憲司: "税制グリーン化 ヨーロッパの現状"水情報. 10月号. 15-18 (1999)

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      1999 Annual Research Report
  • [Publications] 竹内憲司: "仮想行動法による環境評価"明治大学短期大学紀要70周年記念号. (2000)

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  • [Publications] 竹内憲司: "EPAオークションにおけるSO_2排出許可証の購入" 明治大学短期大学紀要. 64(印刷中). (1999)

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      1998 Annual Research Report
  • [Publications] 鷲田豊明・栗山浩一・竹内憲司: "沿岸生態系の油濁汚染に関わる社会経済評価" 海洋. 10月号. 654-660 (1998)

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      1998 Annual Research Report
  • [Publications] 竹内憲司: "環境評価の政策利用" 勁草書房, 170 (1999)

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      1998 Annual Research Report
  • [Publications] 鷲田豊明・栗山浩一・竹内憲司: "環境評価ワークショップ" 築地書館, 167 (1998)

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      1998 Annual Research Report

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Published: 1998-04-01   Modified: 2016-04-21  

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