薬剤性光線過敏症を担う Th1細胞活性化におけるランゲルハンス細胞表面分子の役割
Project/Area Number |
10770402
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
大島 昭博 浜松医科大学, 医学部, 助手 (10291402)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1999: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | キノロン / フルオロキノロン / ランゲルハンス細胞 / 薬剤性 / 光線過敏症 / 光アレルギー / サイトカイン |
Research Abstract |
アレルギー性薬剤性光線過敏症はT細胞によって媒介される反応であり、キノロン製剤を光ハプテンとすることにより、マウスにおいて誘導可能である。この系において、我々のグループはすでに光ハプテン特異的CD4陽性Th1細胞を純粋化し、T細胞受容体(TCR)Vβ13を有することを明らかにしている(Tokura Y,et al:J.Immunol,160:3719-3728,1998)。薬剤性光線過敏症のメカニズムは必ずしも明確にされておらず、光ハプテンとしてキノロンを用いることにより、今年度は、ランゲルハンス細胞と過敏症を担うT細胞との関わりを明らかにしたい。 今回の研究ではマウスにキノロンを腹腔内投与後、UVAを照射することによって、ランゲルハンス細胞上にキノロンの光修飾産物が形成されることを我々の作製したキノロン特異的モノクローナル抗体を用いて(Tokura Y,et al:J.Immunol,160:3719-3728,1998)、蛍光顕微鏡およびフローサイトメトリーにて確認した。また、その光修飾産物量は腹腔内投与の24時間後に適量のUVA照射を行うことによりピークとなった。このin vivoで形成されたキノロン光修飾ランゲルハンス細胞をキノロン修飾表皮細胞の皮下注射で感作したリンパ節CD4^+T細胞と培養するとT細胞の増殖が誘導され、この系でキノロン光修飾ランゲルハンス細胞を抗IーA^d抗体と補体で処理すると、この反応は72%抑制された。以上よりキノロン全身投与後、UVA照射することによってキノロン光修飾ランゲルハンス細胞が形成され、このキノロン光産物を担うランゲルハンス細胞が、キノロン光線アレルギーにおいて抗原提示細胞となることが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)