Project/Area Number |
10770536
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Kidney internal medicine
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
高橋 真生 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (30297452)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1999: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 嚢胞腎 / 結合蛋白 / ポリチスチン / 酵母 |
Research Abstract |
ヒトにおける腎の形態形成異常で最も重要な意義を持つと考えられる多発性嚢胞腎の責任遺伝子の決定が相次いで行われた。PKD1遺伝子の遺伝子産物、polycystin1は、そのN末端は細胞外に、C末端は細胞内に存在し、7〜11個の膜貫通ドメインをもつ膜蛋白である。細胞外にある大きな領域には、他の淡白と相同性のある特異的なドメインが並んでおり、それに続いて膜貫通ドメイン、細胞内ではcoiled to coilドメインなどが存在する。一方、PKD2遺伝子の遺伝子産物(polycystin2)は、N末端、C末端ともに細胞内に存在し、その間に6個の膜貫通ドメインをもつ蛋白である。遺伝子レベルでは、polycystin1と2の間にcoiled to coilの領域が存在し相互作用をおよぼす可能性が指摘されている。この点からも両蛋白の何らかの共発現が期待されるが、我々は、ヒト腎組織で両蛋白の存在を二重染色によって確認した。さらにこの両者が共同して"PKD pathway"を形成することが推測されている。遺伝子構造でcoiled to coilドメインの存在は両者がbinding partnerとして働く可能性示唆している。このためpolycystin1の細胞内ドメインとpolycystin2を挿入したベクターを用いたhybridiztionを行い、両者が相互に結合しあうことが観察された。さらに、polycystin1およびpolycystin2それぞれに対するbinding partnerの候補を5個以内に絞り込んだ。polycystin1はやはり蛋白自体が巨大であり、発現ベクターのconstructが非常に困難で、分割したクローンを作製せざるを得なかった。陽性クローンのsubcloningを行い、nucleotideのシークエンスを行っている状況である。
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