糖尿病性網膜症の発症機序におけるアポトーシスの関与に関する研究
Project/Area Number |
10770567
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Metabolomics
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
水谷 正一 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (00292558)
|
Project Period (FY) |
1998 – 1999
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | 糖尿病網膜症 / 周細胞(ペリサイト) / 血管内皮細胞 / アポトーシス / 抗酸化剤 / 蛋白糖化阻害剤 / 周細胞(パリサイト) |
Research Abstract |
【方法】Goto-Kakizaki(GK)ラット30匹およびWisterラット10匹をCharles Riverより購入した。GKラットは10匹ずつ3群に分け,糖尿病対照群,抗酸化剤投与群,タンパク糖化阻害剤投与群とした。抗酸化剤投与群には,0.1%αトコフェロール混餌,また飲料水には0.1%アスコルビン酸を混合した。タンパク糖化阻害剤としては,OPB-9195を混餌した。飼育開始時および3ヶ月ごとに空腹時血糖値およびHbA1c値を測定した。9カ月後にGK群および抗酸化剤投与群に経口糖負荷試験をおこなった。また全群の半数を安楽死させ,眼球を摘出した。網膜からトリプシン消化毛細血管標本を作成した。この標本を用いて,In situ cell death detection kit(TUNEL法,Boeringer Mannheim)にてアポトーシス細胞を同定した。TUNEL陽性細胞は蛍光顕微鏡にて確認し計数を行った。【結果】GK群においては網膜毛細血管のTUNEL陽性細胞数はWistar群に比較して有意に増加していた。これに対して,抗酸化剤投与群,タンパク糖化阻害剤投与群ではともにこれを減少させていた。HbA1c値はGK群,抗酸化剤投与群,OPB-9195投与群の間に有意差はなく血糖コントロールへの影響はなかった。研究成果の一部は平成12年の日本糖尿病合併症学会のシンポジウムで発売の予定である。【今後の研究】現在残り20匹(Wistar 5匹,GK 15匹)を継続飼育中であり,18ヶ月になった時点で,安楽死させて9ヶ月時と同様の検討を行う。さらに,片眼は網膜組織切片として,酸化ストレスマーカーやAGEに対する抗体をもちいた免疫組織染色を行う予定である。
|
Report
(2 results)
Research Products
(4 results)