Project/Area Number |
10771096
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
黒澤 正雄 岩手医科大学, 歯学部, 助手 (10285637)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | サイコレオロジカル / 食品テクスチャー / 咀嚼 |
Research Abstract |
これまでの研究成果から口腔乾燥感を訴える総義歯装着者および少数歯残存局部床義歯装着者では破砕性、粘着性食品が摂取困難であることが全身疾患(循環器疾患)を有する高齢者に行った義歯の満足度に関するアンケートと食品テクスチャーアンケート表の分析結果から得られた.また、咬合支持の有無との関連で、咬合支持域を有するB区分では義歯の満足度に関するアンケートの維持適合に関する項目についてすべての食品テクスチャーにおいて、有意性を認めるものの、咀嚼嚥下に関しては、有意性を認めなかった.また、咬合支持のないC区分では、アンケートの維持適合に関しては硬さ・凝集性・破砕性に特徴を持つテクスチャー、咀嚼嚥下に関しては、すべてのテクスチャーにおいて有意性を認めた.このことから、咬合支持をもつ義歯装着者の咀嚼嚥下に関する満足度では、義歯の良否に拘らず、どのテクスチャーにおいてもある程度、咀嚼できているものと推察でき、咬合支持を持たない義歯装着者は、粘着性・弾性に関心のある食品テクスチャーで維持適合の良否に差がなく不良群でも比較的摂取可能な結果となった.硬度と破砕性のテクスチャーが咬筋活動性を増加させるという堀尾らの報告からもテクスチャーを考慮した咀嚼機能評価が必要であるが、食物を口腔内に入れる前、咀嚼中および咀嚼後の経過のなかでサイコレオロジカル評価も考慮する必要があるものの、この点についての分析は今後の課題とする.
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