Project/Area Number |
10780142
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Japanese language education
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
浜田 麻里 大阪大学, 留学生センター, 助教授 (80228543)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1999: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 談話 / 主題 / 第2言語習得 / 学術日本語 / 学習認知 / 論文 / 日本語教育 / 専門日本語 |
Research Abstract |
本研究では、論文を書くとき、書き手が文の主題を表示する能力を主題管理能力と名付けた。そして、日本語学習者がどのように日本語における主題管理能力を習得するのかを調べるために、昨年度に引き続き、データ収集を行った。これまでに一部データの整理、分析を行い、現在も継続中である。 これまでの分析から、次のことが考察された。 (1)日本語学習者にとって特に問題になるのは主題を表示するマーカー「は」と主題を表示するマーカー「が」の使い分けである (2)作文データとフォローアップインタビューによれば、多くの学習者は「は」が主題のマーカーであるという規則を正確かつ意識的に学習してはおらず、自分なりの規則を作って適用している (3)ことによく観察された学習者自作の規則は、最初に出てきた名詞句は「は」、次に出てきた名詞句は「が」でマークする、などである なお、当初の計画では、継続的に協力してくれる調査協力者を募り、継断的にデータを収集する予定であったが、適当な協力者が得られず、横断的なデータに止まったため、分析もまだ十分に行うことができていない。しかしながら、これまでに収集されたデータはデータベースとして今後も新しい研究の資料として用いる予定である。
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