硼素化合物の衝撃波を用いた腫瘍細胞への選択的注入による中性子捕捉療法開発の検討
Project/Area Number |
10877139
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Radiation science
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小野 公二 京都大学, 原子炉実験所, 教授 (90122407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
庵谷 尚正 東北大学, 医学部, 助手 (50232145)
木梨 友子 京都大学, 原子炉実験所, 助手 (80252534)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | エレクトロポレーション / BSH / 衝撃波 |
Research Abstract |
BSHは悪性神経膠腫においては正常脳では血液脳関門が機能するため腫瘍には入っても正常脳組織には集積せず、硼素中性子捕捉療法用の硼素化合物として有用である。しかし、血液脳関門のような機能が存在しない通常の腫瘍では選択的に腫瘍に集積する硼素化合物とはなり得ない。また本来細胞膜を通過しにくい化合物であるため、中性子捕捉寮法でより大きな効果を得るにはBSHを効果的に細胞に注入する手段の併用を研究することも重要である。今回の研究では腫瘍細胞浮遊液にBSHを加えエレクトロポレーション(EP)を行い、中性子照射による殺細胞効果の増強をコロニー形成法で調べた。その結果、EPを併用すれば殺細胞効果が著しく増強し、BSHを培養腫瘍細胞に効果的に注入できることが分かった。また、EP後細胞を洗浄してもBNCT効果は低下せず一旦細胞に入ったBSHは容易には出てこないことも分かった。BSHを注入する効果はEPの回数に応じて上昇することも明らかになった。ところが、固形腫瘍の場合には結果は異り、EP後に固形腫瘍のままで中性子照射を行った場合にはBNCTによる殺細胞効果は非常に大きかったが、酵素処理によって細胞を単離した後に中性子照射を行った場合には効果が大幅に失われた。固形腫瘍に対するEPではBSHは腫瘍細胞には入らず、腫瘍血管内や細胞間質に閉じこめられた状態あると想像されたEPでは応用に限界が在るため他の衝撃波を用いる研究を進める計画である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)