障害児者におけるオルタナティブ・リアリティの成立とその促進要因
Project/Area Number |
10878032
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Educational technology
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Research Institution | National Institute of Special Needs Education |
Principal Investigator |
棟方 哲弥 国立特殊教育総合研究所, 教育工学研究部, 主任研究官 (70229938)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 特殊教育 / 人工現実感 / 教育工学 |
Research Abstract |
本研究の目的は、認知技能の学習において、先天的に障害されていた感覚や運動を人工現実感技術によって新たに構成させる状態を「オルタナティブ・リアリティ(障害児者の代替現実感:Alternative Reality)」と名付け、この成立の機序とその促進要因の解明を試みることであった。 本年度は、運動障害に焦点をあて、ごく僅かな体の動きを連続的に捉えて、リアルタイムにフィードバックを与えるシステムを作成し、重度運動障害の男子を対象に評価実践を行った。システムは、ひずみゲージを長方形のアクリル板に取り付け、センサーインターフェースカードPCD-200A-0(共和電業製)を使って、0gfから150gf程度の力を、連続的にパーソナルコンピュータに取り込み、これに応じたフィードバックを音程の変化によって聴覚的に与えられるようにしたものである。適用実践の結果は、試作したシステムが運動障害分野におけるオルタナティブ・リアリティを成立させる具体的な手段となることを示唆するものであった。 今後の課題として1)開発されたシステムを簡易化することで、その応用分野を広げ、より多くの教育場面などでの利用を可能にすること。2)他の障害分野でのオルタナティブ・リアリティの成立とその促進要因についてさらに実証的な研究をすすめることなどが残された。 (なお、研究成果の一部については、既に「頭部伝達関数を用いた聴覚情報提示システムの障害児教育への適用,電子情報通信学会信学技報EA98-44(1998-08)」、「障害児者における人工現実感「オルタナティブ・リアリティ」の教育応用(日本教育工学会研究報告集,JET98-4,pp.109-114.)」を報告してある。)
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)