Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
本年度の研究実施計画としては,主に不可能物体の「認識」に関して研究を進める予定であった.それに従って,下記の3点の違いによって生ずる認識の違いについて実験を通して調査を試みた.(1)物体を構成する基本形状の大きさによる違い,(2)表示角度による違い,(3)テクスチャによる違い.調査した結果を簡単にまとめると,まず,(1)については形状として矛盾している部分が離れすぎていると不可能物体として認識しにくくなることが判明した.次に(2)については,形状として矛盾している部分ができるだけ均等に表示される場合が不可能物体と感じやすいことが分かった.最後に(3)に関しては,テクスチャの形状と配列といった点からだけでは解決できず,色の濃淡による違い,色相による違い,それらの配列による違いなど,さまざまな要因が複雑に関連しているので短期間に結論の出せる問題ではないことが判明した.今後はそれらの問題について,視覚心理学系のこれまでの論文を参考に系統立てて分析していきたいと考えている. 科研費交付期間中の98,99年度にこれらの成果を作品として発表し,学会及び展覧会等での入選したものを下記に示す. ・「The Animation of M.C.Escher's Belvedere II」ICM'98(International Congress of Mathe maticians98)VideoMath Festival 公募入選ドイツ1998年8月 ・「Impossible House I〜V」SIGGRAPH'98 Technical Slide Set 公募入選 アメリカ 1998年11月 ・「The Animation of M.C.Escher'BelvedereIII」超感覚ミュージアム 招待作品 福岡,東京 1999年3月〜5月 ・「The Animation of M.C.Escher'BelvedereIII」Anima Mundi 1999公募入選 ブラジル 1999年7月
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