Project/Area Number |
10F00414
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
General fisheries
|
Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
廣野 育生 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
FAGUTAO Fernando 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 外国人特別研究員
|
Project Period (FY) |
2010 – 2012
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2012: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2011: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2010: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
|
Keywords | クルマエビ / 感染症 / 体内棲息細菌 / マイクロアレイ / 共生微生物 / RNA干渉 / 免疫 / 生体防御 |
Research Abstract |
今年度はクルマエビ血中に存在する細菌の抗病原微生物作用について明らかにすることを目的として、昨年度に得られた結果を検証するとともに、より詳細に解析するために以下の実験を行った。腸内から分離培養したVibrio属細菌株あるいは陰性コントロールとして非病原性大腸菌をクルマエビに接種し、次いでクルマエビの病原ウイルスであるホワイトスポット病ウイルスWSSVを人為的に感染させたところ、腸内から分離培養したVibrio属細菌株を接種したクルマエビでは非病原性大腸菌を接種したクルマエビに比べて死亡に遅れがみられた。これらのことから、共生細菌はクルマエビの自然免疫に関与し、クルマエビの病原ウイルスに対しても何らかの防御機構を有することが示唆された。 マイクロアレイを用いた大規模遺伝子発現プロファイリングにより、共生細菌を接種したクルマエビでは酸化還元タンパク質であるチオレドキシンに類似の構造を有するタンパク質の遺伝子発現が上昇することを明らかにした。この遺伝子はクルマエビの病原ウイルスWSSVを感染させた場合、遺伝子の発現が上昇するが、クルマエビの病原細菌vabrio penaeicidaを感染させた場合には遺伝子の発現上昇は見られなかった。これらのことより、クルマエビ体内棲息細菌は、クルマエビの免疫機構を活性化し、病原微生物の侵入を防ぐか、あるいは侵入後の排除に重要であることが示唆された。
|